投資信託でコツコツ資産を増やす5年目のリアル
僕が投資信託の積立を始めたのは2022年からとなっており、今年で5年目になります。2024年から新NISAが始まりましたので、旧NISA制度を活用した積立は2年間しかできておらず、その後から現在までは新NISAのつみたて投資枠で、毎月3~10万円の間で積立を継続しています。また、2025年からはiDeCoにも毎月2万円を積立しています。
投資信託自体は特定口座や旧NISAを活用して、2016年頃からたまに購入したりしたこともありましたが、スポットで購入してみては大した利益も得られずに売却するような状況が続いていました。
当時は、「本当に増えるのだろうか」という好奇心や配当金、株主優待に魅かれて株式投資の世界に足を踏み入れました。
しかし、毎月定額で投資信託を積立していく方が、ドル・コスト平均法によってリスク分散になるであろうことがわかり、かつ、毎月一定の金額を毎月の家計から捻出できそうになったのが、2022年というタイミングだったため、そこからは投資信託を毎月積立する投資方法に大きく舵を切りました。
投資信託を毎月の積立し始めた当時も、「本当に増えるのだろうか」と不安と期待が入り混じった気持ちでしたが、その当時は時間があればYouTubeで投資系の動画を視聴しまくっていたため、ある程度の知識武装が出来ており、それが支えになっていました。今では毎月の積立は当たり前のこととなっており、もはや生活の一部になっています。
この記事では、5年目までの間、投資信託を積立し続けて僕が感じたリアルな心情の変化や考え方をお伝えできればと思います。
当時の状況
投資信託の積立を開始したのは、借金を完済してから、1年後のことでした。借金完済からの1年間で生活防衛資金を100万円貯金しましたが、既に30代に突入してしまっていたことから、このままでは「頑張って貯めても大した貯金額にはならないのでは」と不安に感じていました。
同時に当時は、お金や節約、投資系のYouTube動画を時間さえあれば視聴しており、そこから投資信託を毎月積立することが、貯蓄スピードを加速させる方法であることを知りました。
最初の1年は精神的にきつかった
最初は月5万円の積立を開始しました。正直、毎月5万円を積立するのは家計的にも精神的にもきつかったですが、当時は「とにかく1日でも早く、1円でも多く、お金を貯蓄しなければ」と焦っていました。当時は「30歳でやっと貯めたお金が100万円しか無いなんて…」と心の中で思っており、職場の同僚や上司との飲み会の席で貯金の話になるのが恥ずかしくて嫌でした。
2年目で「慣れ」が生まれる
2年目に旧NASA制度の「つみたてNISA」を開始しました。
1年目は旧NISA制度の「NISA」を活用している状況で、毎月手動で積立をしていました。当時は、毎月投資信託を積立てることにも慣れ始めている頃でした。そのため、積立を自動化して、意識することなく貯蓄できる状態にしたいと考えました。
結果的に、投資信託の積立は毎月の「作業」ではなく、自動化・仕組化された「習慣」に変わっていきました。
3~4年目でさらに「習慣化」が加速
3年目からは、現行のNISA制度である、新NISAの「つみたて投資枠」を活用して毎月の積立を行いました。現在もこの新NISAの「つみたて投資枠」を活用しています。
僕はマネックス証券で投資信託を毎月積立購入しているのですが、クレジットカードを利用したクレカ積立を行うことで、最大1.1%のポイントが還元されることが理由です。還元されたポイントで投資信託をさらに購入することができるため、貯蓄スピードを加速させることができます。
4年目からは、さらにiDeCoも開始して、毎月の積立を行っています。iDeCoを開始した理由は、節税になると感じたからです。iDeCoの積立額は全額が所得控除の対象となることから、結果的に年間の所得税額が4~5万円ほど安くなりました。
なお、iDeCoは原則60歳にならないと引き出しができず、口座管理手数料などの費用が毎月掛かってきますので、その点は注意が必要となっています。
資産の変化
投資信託の積立を開始してから、現在では5年目となりましたが、評価額は大きく増加しており、右肩上がりとなっています。
僕が投資先のメインとしている投資信託は、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」や「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」になっており、一般的に5~10%程度のリターンが期待できると言われています。しかし実際は、それを大きく上回るリターンとなっている状況です。
しかし、現在はたまたま株式市場が好調で予想よりも多くのリターンを得ることができていますが、リーマンショックやトランプショックなどのように、○○ショックによって、評価額が急落することも今後考えられますので油断は禁物です。
増え方は直線ではない
株式市場は上昇相場の年もあれば、下落相場の年もあります。そのため評価額が毎年一定に増えていくわけではありません。その点は誤解されないよう十分にご注意ください。
僕の認識だと、基準価額が急落した際は、その後も一定期間は下落したままの状態となります。しかし、その後に一気に上昇し、上昇期間や値上がり幅は、下落期間よりも長く、下落前よりも高値になる傾向にあると感じます。
また、○○ショックのような大きな下落相場で無くても、常に投資信託の基準価額はギザギザの上下を繰り返しつつ、徐々に右肩上がりになっていく傾向があると思っています。そのため、ちょっと基準価額が下がったからと言って、焦って投資信託を売ってしまったり、積立を止めてしまうようなことが無いよう、常に冷静さが求められると思います。
暴落時のメンタル
投資信託を毎月積立している場合、下落相場などで基準価額が下がっている時ほど、安い金額でたくさん投資信託が買えます。
そしてその後、株式市場が上昇相場となったときに、投資信託の基準価額が上昇すると、評価額も大きく増えるので、下落相場を不安に感じるのではなく、むしろチャンスだと考えるようにしてメンタルを保ちましょう。
長期投資の本質
① 重要なのは継続
積立開始前は「いくら利益になるのか」ばかりを気にして、投資信託を購入していました。しかし実際は、「続けた期間」が最もリターンに影響します。重要なのは株式市場に”どれだけ長く居続けられるか”です。
損失を出している多くの個人投資家は、結局のところ投資信託の基準価額が想定より下落して、評価額が下がってしまうと、耐えられずに損をするタイミングで売却してしまいます。結果的に、その後の上昇の恩恵を受けられず、「損をした」という悪い印象だけが残ってしまっていると思います。
② タイミング投資は不要
よく「今は高値だから安くなったら買う」と言っている人がいますが、その人は株や投資信託に対する分析や評価を十分な時間をかけてちゃんと行っている人なのでしょうか。いくらが高値でいくらが安値だと言うことを理屈を立ててその人はちゃんと説明できるのでしょうか。
おそらくこのようなことをおっしゃっている人の多くは、”何となく”や”感覚”で言っているだけのように思います。
株取引を生業としたプロでも、今後の株価や基準価額を予想するのは至難の業です。証券アナリストなどが、今後の株価予想を行ったりもしていますが、ちゃんと確認してみると意外と予想が外れていることもあります。
私たちの多くは、仕事や家事や子育てなどを行いつつ、その片手間で株や投資信託を購入している状況だと思います。毎日忙しい中で、株や投資信託の分析や評価に多くの時間を割くわけにはいきません。しかも、プロでも分析や評価を行っても、その後の株価や基準価額を予想するのは難しいのです。
”タイミングを気にせず、毎月をコツコツと積立を行う”
こうすることで、株価や基準価額が上がるか下がるかを気にせず、時間を無駄にしない投資ができます。高い時でも安い時でもコツコツと毎月買い続けて、株式市場にできるだけ長く居続けることが、成功の秘訣だと僕は思います。
③ 少額でも意味がある
少額でも5年、10年間と続ければ大きな差になります。
例えば、毎月1万円を10年間貯金した場合、貯金総額は「120万円」となりますが、投資信託を毎月積立した場合はどうなるでしょうか。
期待リターンが年利5%の投資信託を毎月1万円分購入していた場合、10年間で「155万円」になります。20年間続けると、より差が顕著で、貯金総額は「240万円」、投資信託の積立だと「411万円」になります。
このように、少額でも投資期間が長いと、”年利5%”が効いてきます。「利率で得た利益がまた翌年に利益を生む」というような、”利益が利益を生む”状態となるのです。
何度も言いますが、株式市場により長く居続けることが”成功の鍵”です。
生活への影響
お金への不安が減った
まず、借金が無い状態というのは、当然ながら返済に追われる心配がありませんので、借金を抱えている状態と、そうでない状態とでは全く安心感が違います。
それに加えて、生活防衛資金をしっかり確保できている状態で、投資信託を毎月継続して積立できている状態は、お金が減らずに段々とお金が積み上がって増えていっている状態なので、精神的に大きな余裕が生まれます。
この生活を続けていれば、一生お金を減らさずに、むしろ増やし続けることができると感じられ、お金の心配をしなくても済むようになります。もちろん大けがや大病などで働けなくなったり、ハイパーインフレで支出が爆増するような場合はこの限りではありませんが、そうでは無い場合、お金のことで悩む必要はほとんど無くなります。
最低限必要な生活支出が減った
借金の返済から始まり、生活防衛資金を貯めて、現在は投資信託の積立を毎月行っているわけですが、少しでも増額するために、支出の無駄を徹底的に見直しました。
特に固定費の削減が大事です。固定費は一度見直せば、その後もずっと削減効果は継続します。
例えば、毎月の通信費ですが、見直す前は毎月1万円以上を支払っていました。しかし、見直し後の現在は、毎月たったの300円程度しか支払っていません。通信費を見直すだけで毎月1万円以上の支出削減ができたのです。
将来の選択肢が増えた
転職や挑戦への心理的ハードルがとても下がったと思います。
僕の現在の状況は、「毎月の生活支出が低く」、「生活防衛資金が貯まっていて」、「投資信託もある程度積立てられている」状態です。
仮にしばらく収入が無くなったとしても、貯蓄だけで数年間生きていけます。バイトやパート収入だけでも、ギリギリですが収支をトントンにできるぐらいまで、生活支出も削減できています。
収支をトントンにできるということは、今まで貯めてきた生活防衛資金は減りませんし、積立られている投資信託は、継続して複利の効果で増えていく状態です。
このような状態になると、自分が本当にやりたいことにチャレンジしてみたり、週5から週4勤務に仕事を減らしてみたりと、様々な選択肢を持てるようになります。
5年目の運用方針
積立額は無理のない範囲で
僕の場合は、実は直近で現在の仕事を退職することになったため、しばらくは5,000円や1万円などの少額積立しかできなくなるだろうと思っています。投資信託の積立金額がまだ十分でない今の状態で仕事を辞めることは、本来良くないケースなので、反面教師として見てもらえればと思います(苦笑)
僕のケースは参考となりませんが、通常のケースをお伝えすると、後10~15年程度は現在の積立をそのまま継続することが望ましいと考えます。インデックスの投資信託を15~20年程度継続して積立し続けると、損失は限りなくゼロに抑えられ、大きな暴落があったとしても収支はプラスになると言われています。
積立を何年も継続して行っていると、年齢とともに収入が増えていく場合が多いと思います。このような場合、積立金額を増額したくなりますが、無理な増額はせずに、生活満足度にもお金を配分して、バランスを保っていくのが最良だと思います。
銘柄はシンプルに
投資信託の銘柄選びですが、基本的にアクティブファンドの銘柄ではなく、インデックスファンドの銘柄を選択すべきだと考えます。
アクティブファンドは、プロの投資家が分析や予想を行って運用される投資信託ですが、前にも述べたように、プロでも今後の株価や基準価額がどうなるのかを予想するのは至難の業ですし、予想が外れていることも往々にしてあります。
一方、インデックスファンドは、日経平均やナスダックなどの指標に連動するように運用される投資信託になります。こちらはプロ投資家の分析や予想が介入せず、その分の人件費が抑えられることから、アクティブファンドの投資信託と比べて信託報酬と呼ばれる手数料が安く設定されていることがほとんどです。
基本は複数に分散しすぎず、インデックスファンドの投資信託を1~2銘柄選択して購入することをオススメします。
僕の場合は、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」をメインに積立を行っています。
チェック頻度は月1回
株価や基準価額の確認に関しては、初心者は週1回や月1回など、極力確認回数を減らすことで、感情の影響を減らすのが良いと思います。
僕の場合は、ほぼ毎日確認していますが、これは投資に慣れて、感情で株や投資信託の購入や売却を行わなくなったので、できていることだと思っています。
株式投資を始めた当初は、株価が下がったら心配になって売却し、株価が上がり始めたら今後も上昇するだろうと思って購入していましたが、このような運用方法は悪手です。何の根拠もなく、ただ自分の感情や勝手な思い込みで売買を行っているだけの状態でした。
これから始める人へのアドバイス
- 少額からでも早く積立を開始する
- 株価や基準価額の増減を気にしない
- 積立期間は15~20年以上を前提にする
- インデックスファンドの投資信託を選ぶ
とにかく少額からでも早期に積立を開始して、株式市場により長く居続けることが大切です。積立を開始した最初の数年間は複利の効果を実感しづらいですが、年数を重ねるとだんだんと効果を実感できるようになってきます。焦らずにコツコツと積立を行っていきましょう。
また、”新NISAを活用して利益にかかる税金を非課税にすること”や”クレジットカード積立を利用してポイントを得ること”など、積立を行っていく上で少しでも利益を増やせる制度や仕組みは積極的に活用していきましょう。
まとめ:5年目まで続けて分かったこと
投資信託は短期で儲ける手段ではなく、生活の土台を作るようなものだと思います。土台がしっかりすると生活が安定し、心の余裕も生まれます。
そのためには、投資信託の積立を長期間行う前提で考えましょう。長期間の積立をコツコツと継続して行うことで、損失を限りなくゼロに近づけ、プラスの利益を得る可能性を大幅に高めることができます。
無理のない範囲で、1日でも早く積立を開始して、利益がさらに利益を生む好循環を作り出していきましょう。
- 長期投資は無理のない金額で行う
- 基準価額の上下は気にしない
- 時間が最大の味方
この記事が、少しでも読まれた方の参考になることを願っています。


