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株式投資を続ける人とやめる人の違い

あやと

2024年に新NISA制度が開始されました。開始された当時はニュースでも大きく取り沙汰され、現在でも国会の質疑で話題に上がるなど、多くの人が新NISAの存在を認識しています。

しかし、新NISAをきっかけに投資を始める人は思ったよりも少なく、また始めても途中でやめてしまう人も多いです。一方で、何年も淡々と投資を続け、着実に資産を増やしていく人も一定数います。この違いはいったいどこにあるのでしょうか。

この記事では、投資を続ける人と途中でやめてしまう人の違いについて、これまで投資を10年以上続けてきた僕の経験からご紹介したいと思います。

投資をやめてしまう人の特徴

まずは、投資を途中でやめてしまう人の特徴からご紹介したいと思います。

短期間で結果を求めてしまう

投資初心者に多いのが、「すぐに結果を求めてしまう」ことです。なぜか投資を始めたばかりの頃は、すぐに利益が出ると期待してしまう人が非常に多いと思います。実際に僕も投資を始めた当時は、その日や翌日、数日中に利益が出るようなものだと思っていました。

しかし、投資は短期で利益が出るような都合の良いものではなく、長期間で利益を出していくものだと思います。

なぜなら、株価が上昇するか下落するかを予想することは、プロの投資家でも困難だからです。プロの投資家でも難しいことを投資を始めたばかりの初心者ができるはずもありません。

数日や数週間、数か月程度で投資の有用性を判断してしまうと、「買ったら下がった」、「思ったよりも増えない」と感じて、やめてしまう人が多いのです。

株価の下落に耐えられない

投資をしていれば、必ず株価が下がるタイミングがあります。これはどんな投資でも避けることはできません。

しかし、投資をやめてしまう人は、この下落のタイミングで不安になり、株を売却してしまうケースが非常に多いです。結果として、その後に株価が上昇しても既に株を売却済みのため、その恩恵を得ることはありません。

僕も過去に「翌日に株価が上がるはず」と思って株を購入したものの、翌日、翌々日と株価が下落してしまったことから、怖くなって株を売却したことがありますが、その翌日には株価が大きく上昇していたようなことが何度もあります。

日々、株式市場では株が売買されており、株価は上下に変動します。そして、企業の業績や世界情勢など、様々な要因によっても株価は上昇したり下落したりします。

このように株価が上下することは”当たり前”のことなので、下落したからと言って早々に株を売却して、株式市場から撤退してしまうのは、本末転倒です。

投資額が大きすぎる

最初から大きな金額を投資してしまう人も、途中で投資をやめてしまう傾向があると思います。短期的に大きな利益を得たいがために最初から大きな金額を投資してしまうのだろうと思います。

しかし、生活費に影響が出るレベルの金額を投資したり、貯金額の大部分を投資してしまったりすると、少しの値動きでも大きなストレスを感じてしまいます。いつも頭の片隅に「今の株価はどうなっているのだろうか」ということが気になって、仕事や趣味などに集中できなくなってしまいます。

結果、心理的な負担が大きくなり、最終的に「もう投資はやめよう」と考えてしまいます。

企業分析やチャート分析を行う

企業の個別株を購入する際に、投資先企業の財務諸表などを確認して、「今後株価が上昇しそうだ」と判断して株を購入している人もいると思います。

しかし、投資初心者に企業の分析を行うことはかなり難しいことです。多くの時間を費やしてしまうものの、多くの場合で結果は伴ってこないだろうと思います。

他にも、株価チャートの分析を一生懸命勉強して、投資を行っている方もいるかもしれません。僕も投資を始めた最初の頃に、株価チャート分析をして、「ゴールデンクロス」や「デッドクロス」の際に株を売買していたことがあります。一生懸命勉強して、多くの時間をかけましたが、結果は大きなマイナスでした。

株価チャートがクロスしたからと言って、その後に株価が絶対的に上がる保証もありませんし、先ほども述べたとおり、将来の株価が上がるのか下がるのかを予想するのはプロの投資家でも難しいです。

結果、費やした時間に見合った利益が得られず、「投資は難しい」という結論になって、投資をやめてしまうパターンになってしまいます。

インフルエンサーの言葉を鵜呑みにする

X(旧Twitter)やYouTubeなどのSNSにおいて、「今後〇〇日以内に暴落が来る」や「○○株が今熱い!」などの投稿が多くあります。

残念ながら、これらの情報をそのまま鵜呑みにして、損をしている人が一定数いると思います。僕も過去に、X(旧Twitter)やブログ記事の情報を鵜呑みにして、株を購入して損をしたことがあります。

しかし、これらの投稿の多くは、”閲覧数を稼ぐため”であったり、”株価を自分の都合の良い方向に誘導したい”思惑があって発信されていることがよくあります。

もし、SNSに投稿されている投資に関する情報を信じたいと思った場合には、決してその情報をそのまま鵜呑みにするのではなく、様々な情報を総合的に見て、十分に納得してから行動するようにしてください。

そのまま鵜呑みにして投資を行った結果、損をすると、自分で納得した行動ではないがために後悔が大きいですし、どうしても他責思考になってしまいます。

結果、投資にマイナスのイメージを持ったまま、やめてしまうことになってしまいます。

投資を続ける人の特徴

それでは、投資を長く続ける人にはどのような特徴があるのでしょうか。

投資を「長期」で考えている

投資を”短期”ではなく”長期”で利益を得るための手段として考えています。

短期で利益を得ようと考えてしまうと、どうしても日々の株価の上下が気になってしまいます。数年単位での長期で利益を得ることを目的とすることで、結果的に長く投資を続けられるようになります。

どうしても短期で利益を得たいと考える場合は、おそらく株式投資では無理だろうと思います。仕事を掛け持ちするなど、別の手段で稼ぐような選択をするべきなんだろうと個人的には感じています。

投資を「習慣」にしている

投資を続ける人は、投資を特別なこととして考えていません。例えば、「毎月給料日に1万円貯金する」といった感覚で、定期的に投資をしています。

僕も同じ銘柄(投資信託)を毎月購入していますが、これは、もともと毎月一定金額を貯金していたものが習慣化されて、貯金が終わった後もそのまま投資信託を購入しているような状況です。

このように投資を続ける人は、投資を生活の一部として習慣化しています。

投資を「自動化」している

先ほど、僕は「投資信託を毎月購入している」と述べましたが、証券会社の「クレジット積立」を利用して購入しています。

「クレジット積立」は、”毎月決まった日”に”決まった金額分”の”決まった投資信託”を”自動的に”クレジットカードで購入してくれる仕組みになります。

このように自動化することで、株価の上下とは関係なく、毎月一定額を投資している状況となるため、株価の上下を気にすることが少なくなります。

株価の上下を気にすることがなくなるため、結果として投資を長く続けられるようになります。

生活防衛資金を確保している

長期的に投資を続けていくためには、先に「生活防衛資金」を確保しておくことが重要です。

なぜなら、人生の中には、家や車の購入、急な入院費や手術代、結婚式や新婚旅行など、大きな出費が伴うイベントが突然起こったりします。

このようなときに、今まで投資してきた投資信託などを売却して現金化してしまうと、成長途中で売却してしまうことになり、せっかく長期で投資を行ってきた意味がなくなってしまいます。

また、売却タイミングで株価が大幅下落しているようなこともあり得ますので、このような状況で売却せざる得ないようなことになると、大きな損をしてしまう可能性もあります。

そうならないために、「生活防衛資金」を事前に用意しておきましょう。

生活防衛資金は、生活レベルなどによって人それぞれなのですが、だいたい毎月の生活費の6か月~2年分を確保しておくと良いと言われています。

僕の場合は、月の生活費が約20万円、一人暮らし、毎月給料を得ている、という状況だったため、6か月分の120万円を目安にして、あおぞら銀行の普通預金口座に確保していました。

現在は、個人事業主として開業したばかりのため、生活防衛資金に200万円、事業用に100万円を確保している状況です。(さらに今後、事業用として銀行からも融資を得る予定となっています)

このように、個人の状況に合わせて、投資とは別に生活防衛資金を確保しておくと、成長途中の投資信託などを売却せずに、長期で運用することができるようになります。

値動きを「日常のこと」として捉えている

投資を続けられる人は、日々の値動きをあまり気にしません。なぜなら、投資は短期で結果を出すものではなく、長期で結果が出るものだと理解しているからです。

株式市場は、短期的には株価の上下を繰り返しますが、長期的には右肩上がりに成長していく可能性が高いと考えられています。

なぜなら、株式市場に上場している企業は、営利目的で設立された企業であり、その企業の株主に利益を還元していくことが使命となっているからです。企業は株主に利益を還元するために、常に利益を求め、さらに成長していきます。

ここで、「資本主義」について、簡単にざっくりと説明します。「資本主義」とは、資本(資金)を提供する資本家(株主)が、労働者(社長や社員)を雇って、労働者に生産活動を行ってもらい、その利益(配当金)を資本家が得る、という経済的な仕組みのことです。

欧米をはじめ、日本やその他の多くの国々が、「資本主義」を前提とした経済圏の国家となっています。

株主は、資本主義の仕組みを利用して、より多くの配当金を得るために、企業にさらに多くの資金を投資し、会社はその資金でさらに設備投資やより多くの社員を雇います。企業をどんどん大きくしていき、そしてより多くの利益を得て、その利益を株主に還元しようとします。

このように、資本主義における企業は右肩上がりに成長を続けるため、企業が上場している株式市場も右肩上がりに成長していくと考えられているのです。

この考え方を持っている人は、長期的には右肩上がりに株価が上昇していくことを理解しているため、一時的に下落しても落ち着いて投資を続けることができます。

なお、個別株投資のように、1つの企業に集中投資してしまうと、企業の倒産などがあった際に株価がゼロになってしまうリスクもあります。あくまでも株式市場を全体で考えたときに、「全体的には右肩上がりに成長する」という考え方が重要です。

そのため、個別株ではなく、株式市場全体に投資ができる商品(インデックスの「投資信託」や「ETF」)を投資対象とすることを個人的におすすめさせていただきます。

生活とのバランスを保っている

投資を長く続ける人は、生活と投資のバランスを大切にしています。

もちろん投資することも重要なのですが、生活に影響が出てしまうほどの金額を投資に回してはいけません。最初のうちは、月5,000円などの少額から始めてみることをおすすめします。

しばらくすると、投資額を増やしたいと感じるようになって来ますので、そうなってから少しずつ投資金額を増やしていけば大丈夫です。そうして投資を継続していくうちに、生活に影響が出ない投資金額もだんだんとわかってきます。

無理のない範囲で、生活とのバランスを取りながら、長期的に投資を続けていくことが何よりも大切なことです。

投資で最も大切なこと

投資を続けるために最も大切なことは、特別な知識やテクニックではなく、「長期目線で考えて、投資を継続すること」です。

プロの投資家でも、株式市場における株価の上下を読むことは難しいです。将来のことは誰にもわかりません。

僕は過去の経験から、短期で株を売却して利益を得ようと考えるよりも、長期的に投資を続けて利益を得ることの方が多くの方に再現性のある方法だと感じています。

「長期目線で考えて、投資を継続する」というマインドで、ぜひ投資してみていただければと思います。

投資を続けるための3つのコツ

長期の目標を持つ

「投資は長期戦だ」ということを認識することが大切です。

投資を続けられる人は、「長期で運用することで利益が得られる」ということを認識しています。そして、長期的な視点で明確な目標を持っています。

例えば・・・

  • 65歳までに2,000万円の老後資金を作る
  • 50歳までに3,000万円を貯蓄してサイドFIREする
  • 15年間で1,500万円を貯蓄して転職する

このように長期的な目標があると、短期的な株価の値動きが気にならなくなります。実際に投資信託などを売却する15年後や20年後に値上がりしていれば問題ないわけです。

まずは生活防衛資金を確保する

投資は長期戦だと認識したところで、最初に行うべきことは「生活防衛資金」を貯金することです。

長期で投資を行っていると、途中で大きな支出を伴うことがあります。大型家電の購入や長期入院の費用など様々ですが、急に数十万円から数百万円規模の出費が必要となることがあります。

そのようなときに、すぐに引き出せる現金を貯金できていない場合、せっかく今まで投資してきた投資信託などを運用途中で売却して、現金化しなくてはいけなくなってしまいます。

「長期で投資を行う」ことができずに、最悪の場合、株価が大暴落しているタイミングで泣く泣く売却することになるかも知れません。

このような状況を避けるために、投資を始める前にある程度の現金を貯金しておきましょう。

自動積立を活用する

投資を長く続けるためには、意識せずとも自動的に投資を継続できる状況にすることが大切だと思います。

僕がおすすめするのは、「クレジットカードを利用して投資信託を毎月自動的に購入できるサービス」を活用することです。

例えば、マネックス証券では、月10万円まで自動的に投資信託を購入して、積み立て運用できる「クレカ積立」というサービスがあります。

このサービスでは、毎月自動的に投資信託を購入して積み立て運用できること以外にも、「クレジットカード購入分のポイントが毎月もらえる」、「保有している投資信託の金額に応じたポイントを毎月もらえる」、「ポイントで投資信託をさらに購入できる」という大きなメリットがあります。

マネックス証券以外にも、楽天証券やSBI証券にも同様にクレジットカードを利用して投資信託を毎月積み立てできるサービスがありますので、ぜひご自身に合った証券会社で積立を行ってみてください。

このように毎月自動で投資される仕組みにすれば、株価の下落時にも感情に左右されず、長期で投資を継続することができます。

まとめ:投資の成功は「続けられるかどうか」

投資を続ける人とやめる人の違いは、 特別な知識や才能ではありません。

大きな違いは、投資を長期目線で考えることができているかどうかです。

  • 生活防衛資金を貯金しておく
  • 運用途中で売却しない
  • 投資を自動化する
  • 生活に無理のない金額で投資する

これらを意識することで、 投資を続けられるようになるはずです。

投資で利益を得る秘訣は、「投資を長く続けること」だと僕は思っています。だからこそ、無理のない形で長く続けられる投資環境を自分で整えることが何よりも大切です。

以上が、これまで投資を10年以上続けてきた経験からの「株式投資を続ける人とやめる人の違い」のご紹介でした。

この記事が、少しでも読まれた方の参考となることを心より願っています。

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はじめまして。当ブログを運営しているあやとです。20代で借金100万円を抱えていましたが、資産形成を行っていくことで少しずつお金の不安から解放されつつあります。このブログでは「借金からの再スタート」「節約と家計管理」「株式投資での資産形成」をメインテーマに、資格・副業・健康・読書など、暮らしや学びに役立つ情報もシェアしていきます。同じようにお金に悩んでいる方に「一歩踏み出すきっかけ」になれば嬉しいです。
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